AIゼロクリック時代のLTV再定義
Molocoとの対談サマリ【IVS 2026 KYOTO】
2026年7月1日(水)に京都で開催された「IVS 2026 KYOTO」にて、MolocoのNick Kim様とパネルセッションに登壇しました。
テーマは 「AIゼロクリック時代のLTV再定義:認知から熱狂を生むフルファネル戦略」 です。当日の対談の模様を取り上げたセッションレポートが、4Gamer.netに掲載されています。
セッション概要
- イベント: IVS 2026 KYOTO(2026年7月 / 京都)
- 登壇者:
- Nick Kim 氏(Moloco シニアグロースマネージャー)
- 吉永 敦(Braze株式会社 カスタマーサクセス部 部長)
対談のサマリ
生成AIの台頭によって「検索してもサイトをクリックすらしない(ゼロクリック)が8割」「買い物の3割はAI任せ」という調査データを出発点に、従来の流入前提ビジネスからの転換と、獲得からLTV最大化までの戦略を議論しました。
Nick様から伺ったこと:AI広告運用とアプリ接点の強み
Nick様からは、AI時代の獲得と収益化の回し方についてお話を伺いました。
- 検索に頼れなくなる時代において、一度インストールされれば能動的なプッシュ配信などで接点を残し続けられる「アプリ」の圧倒的な優位性
- 人間の経験や勘を超えてAIがリアルタイムに最適配信を計算する広告運用の最新動向と、自社に蓄積されるファーストパーティデータの重要性
登壇のポイント:UGCの重要性と「ユーザーの熱量」の資産化
セッションでは、顧客接点(CRM)とライフサイクルマーケティングの観点から以下をお話ししました。
- AIが推奨するのは「人間の声(UGC)」
AIがゼロクリックで参照する上位ソースは企業の公式宣伝ではなく、SNSやブログなどの生の声です。初期段階から顧客体験を磨き、UGCを生み出す【CRM投資】こそがAI時代の最大の差別化になります。 - ファーストパーティデータによる「年次の振り返り」
Hafhの旅診断や北海道日本ハムファイターズの観戦振り返りなど、データを顧客が喜ぶ形に編集して届けることで、自然なSNS拡散とロイヤルティ向上を両立できます。 - LTVの再定義
LTVを単なる「1人あたりの課金売上」に閉じず、行動データや周囲へ広げる影響力まで含めて評価すべきです。「ユーザーの熱量」という目に見えない資産を可視化・最大化するアプローチを提案しました。
「獲得(入り口)」と「CRM(関係の継続)」というそれぞれの専門分野から議論をスタートしながらも、行き着く先は「顧客を深く知り、長く好きでいてもらうこと」で完全に一致した、非常に密度の濃いセッションとなりました。
