登壇資料公開: 「AIをサービスに馴染ませる」、スムーズなAI UX (AI体験)が重要

「AIをサービスに馴染ませる」という発想
AIサービス開発者の会 #3 に登壇し、「Promplay」という子ども向けAIゲームを題材に話しました。
テーマは“AI開発”ではなく、“AIをどうサービスに馴染ませるか”。
つまり「AIが入っていること」よりも、「ユーザーがストレスなく使えるかどうか」を重視したUX設計の話です。
AIの進化は速いですが、ユーザーが感じるのは「待ち時間」「安定性」「わかりやすさ」といった“体験そのもの”。
いかに自然に使えて、ストレスなく意図した結果が返ってくるか——これを自分は「AI UX」と呼んでいます。
Promplay開発で意識した3つの工夫
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APIコストを抑える設計
無料ユーザーは軽量モデル、有料ユーザーは高性能モデルを使う構成に。
コストを最適化しながら、それぞれに合った体験を提供。 -
プロンプト設計による安定化
出力のぶれがゲーム体験を損ねるため、何度もチューニング。
「面白さ」と「安定性」のバランスを重視。 -
モード分けによる期待値コントロール
生成時間がかかる「詳細版」と、すぐ遊べる「シンプル版」を用意。
ユーザーに事前に期待値を伝えることで不満を減らす工夫を。
こうした調整を重ねる中で、「AIを使う体験」をどれだけ自然に設計できるかが、サービス成功の鍵だと感じました。
次に向けて:AI × 教育へ
Promplayは「AIを使ったサービスを形にする」ことを優先してきましたが、これからは届けたい体験を起点にした設計へ。
UI/UXを逆算し、「学び」と「楽しさ」を両立する AI × 教育 の体験づくりに挑戦していきたいと考えています。
SpeakerDeckでも登壇資料を公開しています。
もし「AIをどう体験に落とし込むか」に関心があれば、Promplayを触ってみてください。
良い意味でも悪い意味でも、“AI UX”の課題と可能性を感じてもらえるはずです。
記事概要
- テーマは「AIをどう組み込むか」ではなく「どう馴染ませるか」
- 重要なのはAI UX(スムーズな体験設計)
- コスト・安定性・期待値の3要素で工夫
- Promplayで得たAI組み込みの実践知
- 次の挑戦は「AI × 教育」の体験設計